先日の
「つれづれなるモナカ」の
「オットの立場」を読んでいて、
妙に納得したのが、
「女性にとって家庭は安らぎの場ではない」 という話。
たしかに、家事なんて次から次とやることがエンドレスだし、
まして私のように自宅で仕事してると
家事と仕事を交互にやってるうちに日が暮れて、って
これじゃ安らぎの場どころか「職場」じゃないの。
で、今日本に帰ってきて。
久しぶりの母ちゃんの手料理は旨いし、日本のテレビは面白いんだけど、
これまた「安らぎの場」とはほど遠いのだ。
というのも、自分の両親の家というのは、両親の家であって、
わたしの家ではないから。当たり前か。
私の場合、親元を離れてもう長いし、
どうしても若干「お客さん」的な立場になってしまうので、
「自分の居場所」という感じはまるでしない。
だから、狭かろうが忙しかろうが、自分でカネ払って住んでいる
オークランドの家が、ちょっと恋しくなってしまったりするのだ。
一方、普段オークランドにいて、夫と喧嘩をした時なんかによく思うのだけど、
例えば私がここでムカついて家出をしたいと思っても、
私には行くトコなんて無いんだなぁと。
つーかいい年こいて家出したいとか考えんなよって感じだけど、
主婦の皆さん、頭の片隅でそう思ってしまうことって、無いですか?
若かりし頃、デート中に彼氏と喧嘩したって、
自分のマンションに帰ることができたし、なんつーか、
あのマンションの小部屋は、まさに私の居場所だった。
でも結婚すると女は
「嫁に行った」ってことで、実家は自分の家ではなくなるし、
嫁に行った先では結局、よそから来た「嫁」だし。
どっちも自分の家という気がしない、と
旦那の両親と同居している友人が前に言っていたのを、ふと思い出した。
何かこういう「自分の居場所が無い」みたいなこと言うのって、
「自分探し中」の若者なんかが言うならまだしも、
あたしみたいないい年こいたオトナが言うなよバーカ、って
自分でも思うのだけど、年とともにこの「居場所が無い感」が
自分の中で強まってきている気がしてならない。
子供の頃は、人間オトナになればなるほど自分の居場所というのが
出来ていくものだと思っていた。
でも居場所というのは、当たり前だけど自分で作っていくものであって。
そして、既婚女性にとっては気が付いたら「そこにいるしかない」
みたいな場所になりがちなのが、家庭なのかも。
いや、こんな風に感じるのはあたしくらいかもしれないけど。
基本的に暗いんで。 ( ̄∇ ̄;) 何年海外に住もうが、やっぱりいつかは帰ってきたいなと
どこかで思ってしまう日本大好きな私だけど、
健康保険とか住民票とか、そういう役所的なものが
一切日本に無くなってしまった今、住所が無いということで、
自分にとって日本が「アウェー」になってしまったと感じることがある。
かといってニュージーランドにいても、自分は所詮「外国人」で
アウェー感があるのだけど。
それって何だか寂しいなぁ。
そんなわけで今年もまた、日本での最後の砦である日本の免許を更新しに、
はるばる帰ってきたというわけだ。
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