夫の祖母が、私の脚を心配して、
カルシウムの錠剤やら何やらをせっせと送ってきてくれる。
頻繁に電話してきては、あそこの医者がいいとか、
寝るときはこういう姿勢にしてみたら楽なんじゃないかとか、
どこそこのジムにいる○○さんというトレーナーは、
そういった症状の人について指導していて詳しいから行ってみたらどうか、
紹介してあげようか、などなど・・・。
正直うっとおしいな、とも思いつつ、( ̄∇ ̄;)
母親みたいに心配してくれる人がこの国にもいるということが、
なんだかとても、ありがたい。

夫は仕事で忙しかった母親の代わりに、
一時期このおばあちゃんに育てられていた。
私はこの人と話していると、
まるで日本にいる私の母と話しているような感覚にとらわれる。
口うるささとか、母親特有のおせっかいの仕方とか、
本気で心配してくれている様子とかが、まるで一緒なのだ。
ただ母との会話がそのまま英語になっただけ。
そこがなんともおかしくて、不思議な感じがする。
口うるさいと言っても、「義母」ではなく「母」という感じがする
接し方をしてくる人で、そこがなんとも口で説明しがたいのだけど、
彼女独特の暖かさがある。
本当は「義理の祖母」だけれど。

そういえば去年私が日本へ帰っているとき、
ちょうどテレビで話題になっていたのがこの本。
島田洋七氏の『佐賀のがばいばあちゃんシリーズ』
正直タレントさんが書いた話題本、としか思わなかったのだけど、
帰り飛行機搭乗10分前にふらっと入った空港内の本屋で目に付き、
フライト中の暇つぶしにと買ってしまった。
この本を読んで、素直に「そうね、お金が無くても幸せよね」
とは思えなかったひねくれ世代の私であるが、
でも「がばいばあちゃん」の魅力には文句なしに圧倒されたし、
ど貧乏ながらも、このばあちゃんに育てられた島田洋七氏を
うらやましいとも思った。

私は幸い、一度も食うに困るようなお金の苦労はしたことが無い。
もしそういう状況になったとして、「がばいばあちゃん」の様に
笑って暮らせる自信はない。
でもお金持ちマッダ~ム (* ̄Oノ ̄*) よりも、
がばいばあちゃんのような女性に心から憧れるのは確かだ。
キレイ事は結構だけど貧乏は嫌だ、心に余裕が無くなるだろう、
と思っている私が、お金があっても幸せそうではない人もいて、
「がばいばあちゃん」はお金なんかなくたって確かに幸せな人生を
送っていたことを、文句なしに認めざるをえなかったところに
完敗&乾杯。
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