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ぷく劇場 → 「P House」



駅の小さなエレベーターの前で
男性がしゃがんで靴紐を結んでいて、
入り口を塞いでました。

男性を避けながらスッと
エレベーターに乗り込んだら
「おい俺のエレベーターに先に乗るな！」
だって。

「えっ、あなたのエレベーター？」
とすかさず聞きましたら、私の顔を見て
「……違うけど」
と、ものっすごく小さな声で言って
エレベーターには乗らず小走りで
去って行ってしまいました。
「開」ボタン押して待ってたのに。

……なんというか。

走って逃げたくなるほど私が
恐ろしかったのだろうか。
だとしたらどの辺が？



という話を私の周りにしたところ
「見た目が怖いとかいう問題ではなく、
たまに覇気が出る」と言われました。


……覇気？


そんな目に見えないふわっとしたモノを
言われても困ります。わからないし。
覇気ってマンガの世界じゃないの。

わかるような説明を求めたところ、
「見合ってる時の野良猫から出てる」
と言われてピンときました。

ああ！あれか！



犬の散歩中に猫と出会うと、
犬を見てサッと逃げる猫と
見合う猫がいます。

特にニュージーランドでは
引かずに見合う猫が多かった。



お互い何もしてないのに
視線だけでぷくが回れ右して
退散したことがありました。

あの見合ってた時に猫から出てた
独特の空気感、あれが覇気か！



そういえば昔ウチの庭に毎日来てた
ご近所猫からも出てました。覇気。

それで私なぜか、その猫に話しかける
時はいつも敬語でした。。


↑めっちゃくちゃ強かった。

覇気が何かは理解したのですが
あの時私は駅で男性に覇気を出した
つもりはまったくないんですけど。



せっちゃんの本名はミンティ。
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