得たのか、失ったのか




ソニぼんは普段スローなのに
この流れだけは早い→ 「P House」



何よりも大切だったぷくを見送り
ソニックを見送ったことで、
その経験をする前の自分にはもう戻れない
のだと感じている心の基盤みたいな部分の
変化がひとつあります。

s-15080553_202308282144555c6.jpg

私はどちらも最期の瞬間にその場にいて
目で見て、この手で触れて感じたことで、
肉体は魂の入れものみたいなものなのだな、
と頭ではなく、全身で理解しました。

体は目の前に在ってまだ温かいのに
さっきまでそこにいたぷくが、ソニックが、
今はもういない。

心臓が止まっているから、とか
そんな上っ面な物理的なことを越えて

「あ、いない」

とハッキリ感じた、あの瞬間。

到底言語化できそうにないのだけど、
経験した人には伝わると思います。

スッ……と肉体が空になった瞬間。
「存在」がどこかへ行った感覚。

もうここにぷくが入っていないとわかる感覚。


あれを経験した後で大きく変わったのが
「死にたい」とは思わないけれど
「いつ死んでもいい」という想いが
いつでも私のベースにあることです。

s-2308284.jpg

こういうことを書くと不謹慎だとか
病気と闘っている人の身にもなれとか
怒る人がいがちなので書かないでいたけど
これはもう私自身どうこうできるものではなく
根底にそれがずっしり居座っているのだから
どうしようもありません。

死にたいわけじゃないけど
死への恐怖も生きる事への執着もない。

だからこそまだ生きてる今日を
丁寧に過ごそうと思うようになりました。
誰から説かれることもなく、自然と。

昔は「この景色を見てみたい」と思っても
根っからの出不精で移動が大嫌いな私は
実際に見に行くことはしませんでした。
面倒くささが興味に勝ってた。

でも私の肉体はただの入れものなのだと理解
してからは、じゃあまだこの体が動いてる今、
実際に動かして見に行ってみようかとなった。

最近は苦手だった山へも出かけています。

今日ふと湧いた願いは、
頭が面倒くさがっても無視して
実現できるかどうかさっさと検討する。
無理なら無理で別にいい。
叶わなくたって、所詮入れ物の遊びだし。

そういうある意味「軽さ」が人生に加わりました。
加わったのか、重さを失ったのかわからないけど。

s-2308281.jpg

茶臼岳を登っている時
わんこ連れで登山している方と
何度かすれ違いました。

結構急な岩場だけど、人間よりも
ずっと軽々と、楽しそうに歩いてた。

s-2308282.jpg

ソニックはこういう場所は苦手だから
きっと来ないけど、ぷくの魂は私に
ついてきてたりしないだろうか。

急な岩場を下っている間
そんな妄想をしていました。



登るぷく、麓のソニぼん。
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コメント

ひゅうぼん

「入れ物の遊び」考えたこともなかったです~
が、心に残る表現

ノリさんと反対に出かけ魔のワタシは
「週末に家にいたことないわよね怒」と
高齢母に今だに嫌味を言われております( ;∀;)

くいしんぼう

死にたいわけじゃないけど 
死への恐怖も生きる事への執着もない

わっかるぅ〜

かとちゃ

私も、死ぬことは怖くなくなりました。
着々と老化してるから、もう死ぬが近いんだと実感します。
ですが、反対に怯えるのが病気。
病気は耐えて、克服しなくちゃいけない。そういう前提で始まります。
助かる見込みあるだけいいじゃない!って怒られそうだけど、
病気と闘う、いや病気以外のことでも、私には闘争心がなさすぎて気が重いです。
医学の進歩は素晴らしいけど、魂の入れ物はどこまで補修し続けなきゃいけないのかな。
なんて、元気だから言ってるんですけどね。
大きな魂を小さな入れ物に詰め込んでた、ぷくさん。一緒に登ってたはず!


なかい

春に50年来の友人が旅たち、私も同じような気持ちになっています。時間は無限に無いのですね。

ぽん

年を重ねると学ぶこと、経験することが増え、生死観が変わるのかもしれないですね。
輪廻転生を信じているわけでもないですが、
何となく,魂を失礼なく還せるように今生を生きること
今生受け取った身体を大切に使うこと
どこかでそんな風に思っています。

なので、時に心がやさぐれて、暴飲暴食したり家事をさぼり倒したり自堕落になった後は
「ごめんなさい」と自分の心と体に謝ってます。

おいこ

私も常々、ノリさんのような境地になることを目指しておりますが・・
まだまだ修行が足りません、自分が具合が悪くなったり、超シニアの愛犬たちの様子がいつもと違うだけで吐き気がするほど、うろたえてしまいます。
これをすんなり受け入れられると、楽なのですが・・・(=_=)

ベルママ

ノリさん、確かに!
4月にベルを亡くした時、身体は抜け殻なんだなと思いました。
魂が抜けた瞬間捕まえて身体に戻したくなる感情、今でも忘れられません。
自分の事になるとやはり長生きしたいし、せめて孫が20歳になるまでは丈夫でいたいと欲に駆られています。
私の場合、沢山手術を経験して乗り越えてきたのでもう病気にさせないでと願う毎日です。
ベルを亡くしてからはお出掛けもメッチャ減りましたが、もう少し頑張らなくてはと思ってます。

れりぱ

(((uдu*)ゥンゥン 別に明日、何なら今この瞬間に死んでも良いやって、私も思ってます。
魂だけになったら、どのくらい今のワンコたちのそばにいられるかは分からないけど、今までの子たちに会えるかもって楽しみなんです(^^)

ノリ@管理人

>ひゅうぼん様
週末家にいたことないってかっこいい!
根が出不精なのでそのフットワークの軽さは憧れます。


>くいしんぼう様
伝わって嬉しいです🥹


>かとちゃ様
分かる!!私が比較的丈夫で健康に恵まれてるのは
病気と闘うガッツが全く備わっていないからだと思います。


>なかい様
時間は無限にないけど、時間に追われるのはイヤなので
今だけ味わって生きていたいです。


>ぽん様
家事をさぼりたおしても全くダメだとは思わないけど
暴飲暴食すると私も体に申し訳ないと感じます。
むしろ家事をさぼったくらいで自分にダメ出ししないよう
心がけています。


>おいこ様
イヌが不調だと吐き気がするほどうろたえるのは私も同じですよ!
すんなり受け入れるのは無理です。無理なことはしない。
諦めて自分を存分にうろたえさせています。


>ベルママ様
ですよね。肉体は入れ物。
なるべく健やかに保ちたいです。


>れりぱ様
一字一句同感です。めっちゃわかる。
今この瞬間に終わってもいいとガチで思っています。
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プロフィール

ノリ

Author:ノリ
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ぷく スムースチワワ ♂
2002年7月9日~2017年7月9日

ソニック ロングチワワ ♂
2005年12月3日~

揚羽 スムースチワワ ♂
2017年9月28日~

ぷく、ソニックと15年
暮らしたニュージーランド
から日本へ引っ越しました。

犬との生活のあれこれを
ダラダラ綴ってます。


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